お話を伺ったのは
君津中央病院附属看護学校
1971年に地域のニーズに応えて近隣の4市が設立した公立の看護学校。50年以上にわたり地域医療に貢献する看護師を養成。学年60名を2クラスに分け、きめ細やかな教育を実践。2022年度よりカスタマーサクセス看護を導入。看護師国試の合格率は例年高い水準で、第112回・第113回の2年連続で合格率100%を達成。
(インタビュー当時)
1年生担当
青木美雪先生
3年生担当
野田めぐみ先生
3年生担当
岩﨑仁美先生
青木先生
オンライン説明会で「CS看護」のことは聞いており、気になっていました。ただ、どんな結果になるかわからないのに料金を支払って使用することが気になる点でしたが、1年間の無料トライアルがあることを知り、上司と相談して導入することにしました。それまでは学校としてはスマートフォンやタブレットを用いた学習ツールは導入しておらず、学生は各自で選んだアプリなどを使っていました。全員が同じツールを使うのは「CS看護」が初めてです。導入にあたって、学内の無線LAN環境を整えました。
野田先生
成績下位の学生にはもちろん意識的に関わっているのですが、学年担任になり、中間層や上位層の学生であっても、取り組みができている学生とそうでない学生とで差があるのだと気づきました。学習状況がよく見えるようになり、全体が把握できるようになりました。
慣れるのに少し時間がかかりましたが、「10分テスト」のセットがあらかじめ設定されていたので、まず始めてみるのによかったです。そのうち教員も「先生のテスト」※を活用できるようになって、今ではとても重宝しています。
※先生のテスト:教員が第93回〜最新の看護師国家試験から自由に問題を検索してテストを作成し、学生に配信できる機能。
青木先生
112回国試では全員合格を達成しました。特に印象に残ったのはAさんです。1年生からずっと成績下位だったのですが、合格がわかったときは飛び上がって喜びました。Aさんはマンツーマンでの指導が必要でしたが、モチベーションが下がって学校に来なくなってしまうと困るとも思っていました。関わり方についてメディックメディアの国試対策アドバイザーに相談したところ、「教員から知識が定着しているか質問するよりも、ひとつずつ教えるほうがよい」「まずは状況設定問題から問題演習を始めてはどうか」とアドバイスをもらいました。私が担当だった母性看護学以外の全領域の教員に「一番初歩的な内容から教えてほしい」とお願いして、教えていただきました。検査値を聞いても検査自体が思い浮かばないような状況でしたが、『レビューブック』を開いて一緒に読み、さらにパソコンで動画を見せて、「これだと患者さんは痛いよね?これが侵襲っていうんだよ」というところから確認を重ね、「ネコかん」の動画も一緒に見ました。
Aさんはもともと素直で、授業を休むことがない学生さんでした。また、こちらが質問したことを調べることができる学生だったので、最後まで諦めずにがんばってくれました。これが合格につながったと思います。また、メディックメディアの担当者との面談で、私達のかかわりを受けとめ、ねぎらってくれたのが励みになっていました。
野田先生
アドバイスシートは、発行してもらった学生に配布し、そこで紹介されている動画を見るように声をかけました。低学力の学生を集め、苦手な学生が多いホルモンや脳神経についての動画を一緒に見たこともありました。
青木先生
低学力の学生は、ただ渡すだけでは読んでくれません。そのため、気になるところだけは一緒に読んでから渡すように工夫しました。最初は「あなたのこういうところが気になるから、メディックメディアさんに相談した結果、こういうシートが来たよ。あなただけのシートだよ」と声をかけました。「自分にもつくって欲しい」と申し出た学生もいました。特に直前期に役立った「法律・統計マル暗記カード」は、学生皆が欲しいと言っていましたね。
※アドバイスシート:メディックメディア模試を受験後、CS看護導入校限定サービス「個別サクセス」で学習要支援者と判定した学生様の状況をふまえ、お一人ずつにおすすめの学習コンテンツを紹介したもの。
青木先生
1年生だと授業で扱う範囲が狭いこともあり、解ける過去問が少ないのですが、授業の前に各教員が出題したり、学生が各自で自主的にこつこつ解いたり、というのが主になっています。「絵がヘタだから描けない」という学生には、解剖のイラストをプリントして渡すこともあります。
岩崎先生
2年生には「解いたことがない問題が多いかもしれないけど、年間を通してやってみよう」と働きかけました。ほかには、長期休暇中に学力のふるわない学生たちに登校してもらって、CS看護を活用して学習する、というように使わせてもらいました。
野田先生
3年生は領域実習のほうが多くなってきているため、各担当の教員が、実習の開始と終了に合わせてその領域の国家試験問題を出題していました。また、全教員が担当する「国試グループ」を作り、グループ内で弱点部分を出題したり、「この問題をやってみたら?」と働きかけたり、「なぜ?どうして?」を読んでからもう一回問題を解いてみるように促すなど、さまざまな形で活用しました。低学力の学生はまとまった文章を読むのが苦手なことが多いのですが、昨年度(第111回)に国試合格ギリギリだった学生が「なぜ?どうして?」を読んで合格まで伸びたエピソードがあったため、その良さを学生に伝えて勧めています。
野田先生
「国試グループ」は、3年生全員を全教員で支援する仕組みで、教員1名あたり3~6人をフォローします。メンタル面でのフォローが必要な学生は、なるべく担任のグループに入れるようにしています。
岩崎先生
以前は3年生の途中で、学力に合わせて学生をシャッフルをしていましたが、今年度(2023年度)からは、卒業するまで同じグループをしっかりフォローするようにしました。それでも、何かあると担任の教員に情報共有します。担任が面接するだけでなく、グループ担当教員も面接を行い、学生に何重にも声をかけられるような状況にしています。
野田先生
CS看護で優れているのは、メディックメディアさんの手厚いフォローです。「個別サクセス」で提示されるヒストグラムでは、学生の立ち位置がひと目で分かります。本当に困っているときはメディックメディアの国試対策アドバイザーに直接アドバイスを受けることができました。
青木先生
「ひとりじゃないんだな」と思うことができます。経験を重ねてもわからないことはたくさんありますが、それでも毎年新しい学生が入って来ます。そんななか、本当に相談しやすい人が近くにいて「それで大丈夫です」って言ってもらえることが支えでした。分析専門のスタッフが後ろにいる、ということも本当によかったです。一度やってみると、やり方がわかって次に繋がるので教員の自信にもなると思います。
岩崎先生
テスト作成の手間が減って業務量が減るのはもちろんですが、実際に使ってみると何よりサポートがよいと感じます。困ったときはすぐに電話で質問し、対応してもらえました。メディックメディアさんが皆で見守っている、というのが一番の支えだったと思います。
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