お話を伺ったのは
厚木看護専門学校
ICT技術を用いた教育に力を入れており、2020年11月から「カスタマーサクセス看護」を導入。看護師国試の合格率は例年高い水準で、第110回は100%を達成。
学科長
島田真由美先生
3年生担当
池田紀子先生
2年生担当
赤堀貴子先生
1年生担当
西川裕美先生
島田先生
本校では新型コロナウイルス感染症が広がる以前から電子教科書を採用するなど、ICT教育を推進していました。コロナ禍で学習支援が難しい状況になり、3年生の国試対策支援が最重要と考え、何か活用できるものはないかと探していて出会ったのがカスタマーサクセス看護です。校内で検討を重ね、最終的には満場一致で導入に至りましたね。決め手は、3年生の国試対策支援だけでなく、低学年向けの学習支援にも活用できることでした。
本校は専門学校ということもあり、勉強が得意ではない学生も多く、低学年から学習習慣を身につけさせるなどの学習支援が必要不可欠です。システム的に全学年の学習支援を行える学校を目指し、カスタマーサクセス看護の利用を開始しました。
「カスタマーサクセス看護」で学生の学習進捗が一目でわかるようになりました。すると教員としても安心できる一方、学生は油断できなくなります。特に、成績低迷者をしっかりフォローできるのが大きなメリットだと感じます。「メッセージ機能」を使って叱咤激励もしていますね。
本校ではコロナウイルス感染防止のために、国試直前の1月頃から自宅学習に切り替えたのですが、この大きな決断をできたのも学生の学習状況を可視化できる「カスタマーサクセス看護」を導入していたためでした。
普段の業務にかかる手間や時間を削減でき、本当に必要なことに時間を割けるようになりました。たとえば、以前は課題プリントの印刷だけで3、4時間かかっていたのですが、「カスタマーサクセス看護」を使いオンラインで出題することでその必要がなくなりました。
浮いた時間で、「カスタマーサクセス看護」で成績を確認し、気になる学生がいれば現状を分析し、助言できるようになりました。支援が必要な学生ほど、テストの見直しや課題の分析が1人では難しいですからね。
また、国試対策の進め方を国試対策係の学生と議論する時間が生まれたのです。結果として、学生のニーズを汲んだ国試対策が可能になり、学生も自分たちが主となって取り組んでいると意識でき、ポジティブに取り組めたようです。
島田先生
勉強が苦手な学生には『なぜ?どうして?』が有効だと思っています。ある学生が、「「10分テスト」を普通に出題されても解けないけど、『なぜ?どうして?』を読んでから取り組めば解けるんです!」と話してくれたことがありました。
低学力層の学生は、用語や問題をそのまま覚えようとしてしまうんですね。それだと根本から理解できていないから、次に違う問われ方をされると答えられない。『なぜ?どうして?』は、会話調の文章と豊富なイラストで根拠から説明しているうえに、言葉の表現が口語調で親しみやすく読むハードルが低いようです。
池田先生
3年生の国試対策としては、「オリジナルテスト」の配信を活用しています。日によって問題のチョイスに変化を付けながら、毎日欠かさず配信しています。さらに夏休みには過去問1回分240問を一気に配信する予定です。「カスタマーサクセス看護」導入前は、大量のプリントを手渡していたのですが、それを持ち帰る学生も一苦労でした。本校では3年の担任に限らず全教員が3年生の学生4、5名を受け持ち、直接指導にあたっています。教員ごとに「サブグループ」を使って学生に合わせた問題を出し、成績向上を実現させています。
このようにいろいろな視点・観点からの出題の仕方で学生に刺激を与え、飽きずに取り組んでもらうよう心がけています。
赤堀先生
2年生では、「国家試験の自分ごと化」を目標に定めています。具体的には、1年間で「10分テスト」を最低2周させる予定です。「10分テスト」は学科のテストがない日の朝に配信し、当日中に解くというルールにしています。導入当初は取り組み率が50%と低かったのですが、学生たちと話し合った結果、登校直後の10分間に一斉に取り組むことになり、今では90%程度を達成しています。
学生からは「学科のテストで似た問題が出ました!「10分テスト」をやってて良かったです」という声もありましたし、実際学科のテストの点数も例年よりUPしました。
西川先生
1年生では、「国試問題に慣れる」ことを目指しています。いま勉強している内容が国家試験でどう問われるかや、現場でどのように役立つのかがわからないまま授業を聞いても、勉強のモチベーションが上がらないのも仕方ないと思うんですね。そこで授業で学んだ解剖生理学の内容から、1日3問配信するようにしました。「選択肢の中にわからない言葉があると思うけど、それでいい。正解不正解は重要ではないから、とにかく問題に触れてね」と声かけしています。
学生からも、わからなかった言葉や理解できなかった内容が授業で出てきたときに、「あーこれ知ってる!」「今度は解説の意味を理解できた!」とポジティブな反応を得られています。
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