お話を伺ったのは
横浜市医師会
聖灯看護専門学校
2つの専門学校が2018年に統合して設立。3年制の第一看護学科と4年制の第二看護学科を設置。「カスタマーサクセス看護」を導入したことで、これまでは苦労していた学習進捗管理および苦手分野の分析ができ、手探りだった国試対策についても3年計画で取り組む戦略が生まれた。低学年から動画コンテンツを積極的に活用し、基礎から国試へ繋がる教育に力を入れている。
国試対策担当
山田 明美先生
第一看護学科1年生担当
永塚 ちえみ先生
第一看護学科2年生担当
濃野 実千代先生
第二看護学科2年生担当
寺島 真理先生
濃野先生
最近の学生は本を開いて学習する機会が減ってきており、図書館の教材もあまり使用されなくなってきました。
そこで、本よりも手軽に取り組みやすい『動画教材』であれば、勉強のハードルが下がり積極的に学習をするのではないかと考え、学年全体で活用することを決めました。
動画を活用した学習の具体的な取り組みとして、授業中に学生各自のスマホで動画を一斉視聴する時間を設けたり、動画の利用方法について授業で繰り返し確認したりするなど、動画学習に積極的に取り組めるよう促しました。
山田先生
本校では解剖生理学を強化するため、「カスタマーサクセス看護 契約校 限定講義動画※」の「描いて覚える解剖生理」「ネコかん」の動画を重宝しています。「描いて覚える解剖生理」は、自分で臓器などのイラストを「描いて覚える」というコンセプトの動画で、動画付属のPDF資料を使って解剖のイラストを描いたり、穴埋め問題で知識の定着を確認できる点が非常に良いと思っています。
また、解剖生理の基礎的な知識を扱っているため、初学者だけでなく「今さらこんなこと聞けない」と思っている高学年の学生にとっても、基礎を振り返る事ができるコンテンツとしてすすめています。
さらに、『レビューブック』『クエスチョン・バンク』の全ページに付属のQRコードからアクセスできる「クイック動画」の視聴も促すなど、動画教材の積極的な活用を推し進めています。
このように、低学年から動画学習を推進した結果、例年より実習で質問に答えられる学生が明らかに増えた実感があります。
※メディックメディア注
「カスタマーサクセス看護 契約校 限定講義動画」についてはこちらの動画をご覧ください。
本校では、学生が自主的に学習する雰囲気作りをすることと、そのなかでも学力の低い学生を個別サポートすることが課題でした。しかし、本校の第一看護学科は一学年80〜90人と人数が多く、どちらも難しい状況でした。
その点、「カスタマーサクセス看護」の「10分テスト」「先生のテスト」などでは学習進捗が一覧で確認できるため、大人数でも管理がしやすくなりました。それにより、学習進捗について教員から声掛けをしやすくなったことで、学生からすると「教員から見られているので、指摘される前に課題を進めよう」という意識が芽生えたように感じます。結果として、教員からそれぞれの学生にあわせた指導ができ、学生は自主的に学習するという雰囲気作りにつながりました。
また、「カスタマーサクセス看護」の「個別サクセス※」では、苦手分野の分析サポートや、学生に適したコンテンツの提案をしてもらえるため、学力の低い学生にも個別サポートが実現でき、非常に助かっています。
「個別サクセス」で提供される資料の中には模試の学校順位をヒストグラム化し、「視覚的に要注意学生を確認できる」資料があります。当校では模試ごとに個別面談を行っているのですが、要注意学生には危機感をもたせるため、他学生の情報は伏せてヒストグラムを見せています。それにより、学生が自身の立ち位置を視覚的に認識し、危機感をもたせることができたのではないかと感じています。
※メディックメディア注
「個別サクセス」についてはこちらの動画をご覧ください。
山田先生
本校は2018年に設立された新設校であり、国試対策に試行錯誤を繰り返していました。そのようなときに、「カスタマーサクセス看護」の担当者より『動画教材』を活用した学習方法を具体的に教えてもらえたため、年間の学習スケジュールに動画学習を組み入れることができました。
第一看護学科では、国試対策を3年計画で実施することとし、各学年ごとに達成する学力レベルを決め、それを達成した状態で上級学年に進級する取り組みを実施しています。
永塚先生
1年生では、解剖生理や基礎看護学分野の基礎固めに『動画教材』を活用しており、繰り返し視聴してもらったあと、動画付属の穴埋め問題を出題して学習できているか確認しています。
夏季休暇にも、付属の穴埋め問題を課題にし、休み期間の学習にも活用しました。
結果的に、課題の80%くらいは解けるようになりました。
また、「10分テスト」を毎週月曜に配信し、教員からのリマインドも積極的に行うことで、学生の取り組み忘れがないようにサポートしています。
濃野
先生
2年生では、国試の必修問題を8割以上解けることを目標にしています。
1年生同様、動画や「10分テスト」を活用し、担当教員がこまめに進捗管理やチェックを行うことで、学生の取り組みを促すようにアプローチしています。また、「カスタマーサクセス看護」の「先生のテスト」という問題配信機能を活用し、各領域実習の前後にテストを実施しています。
山田先生
3年生では、毎週の国試対策の授業で『動画教材』を活用しています。
動画視聴の手順や授業の進め方などをマニュアル化して、国試対策授業の担当教員に配布することで、それぞれの担当教員が積極的に「カスタマーサクセス看護」を活用できるような取り組みも行っています。
寺島先生
第二看護学科でも第一看護学科と同じく、低学年から『動画教材』を活用した学習を積極的に進めています。
また、第二看護学科は昼間定時制で、社会人学生が多い傾向にあります。なかには子育てをしながら通学している学生もおり、家事などのスキマ時間を使って学習できる動画コンテンツは好評でした。
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